Beyond the waves

「れいわ新選組」って政党の代表の山本太郎さんのドキュメンタリー映画を見てきたよ。65分と短いのでわりと気軽に見れる。


Beyond the Waves: (Taro Yamamoto, a Japanese rebel) - Trailer

山本太郎さんは私は政治家になっている状態から知って、元俳優さんだって話は時々目にしていたけど、そういえばいつから政治家になったんだろうとかは全然知らなかったことに気が付いた。3.11時点では俳優さん専業で、原発事故とかを契機にして立ち上がったってことを初めて知った。仕事をなくす不安とか周りから孤立する不安とか、誰でも思うような不安を抱えた状態でそれでも踏み出したんだねってことがわかった。

国会でのお作法とかが型破り風に伝えられることが多いけど、全然別世界から突然入っていった状態で、何もかもがこれから勉強って感じで、でもそれで最初は大人しくしているとかしないで積極的にいろいろな人に話を聞きに行ったり前に出て話したりして動いているのが強い。

天皇に手紙を渡したって田中正造的エピソードがそういえばあったねって思い出したけど、それが何で大問題的に伝えられたかっていうと「天皇を政治利用している」という理由だって作中で誰かが言っていて、だったらこの平成令和の代替わり近辺の総理大臣の行動ももっと批判的に伝えられてもよさそうなものだわって思った。結局何を大問題として取り扱うかっていうのも恣意的なものだね。

画面に出てくる人がどんな立場の誰なのか全然注釈が出ないので、山本太郎さんしか誰かがわからなくて、いろいろな人が専門家風に語っているけど誰なんだろうとかずっと思ってた。おしどりマコさんとかも出ていたらしいけどどれだかわからなかった。デモでスピーチしていた人?

自分も時々行くようになった国会議事堂前の抗議集会とかデモとかの様子が出ていて面白かった。山本太郎さん一人のことだけではなくて、こういう大勢の人の意思を伝えて意思決定に反映させるために政治家になったんだねって思って。「山本太郎を総理大臣にしたい」みたいな意見をtwitterで時々見かけていて、タレント議員さんでしょ?何でそこまで推すのかしら、なんて思っていたけど、この映画で見ると、いろいろな知見を訪ねて回って勉強している様子とか、強い意志を演説で伝える様子とか、確かにリーダー向きだわって思った。私は枝野幸男さんみたいなインテリ感ある方を好むので立憲民主党派ではあるけど、山本太郎さんも良いと思うわ。少なくとも安倍首相よりはずっと...。

福島原発の近くの避難区域の様子が出ていたけど、生活感を残したまま無人になっているって感じで、生活が奪われたっていうのがすごくよくわかる感じがした。映像で見るとわかり方が違うね。現地に立つと更に違うんだろうね。震災の記録映画とかももう少し見ておかないと、なんかどんどん忘れていってしまうなって思った。