ヘアー

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「午前十時の映画祭」でやっていたのを見てきた。ミュージカルはどれもだいたい楽しいから、今まで聞いたことなかった映画だけど見てみようと思って。でもまあどう受け止めればいいのかよくわからない映画だったな...。長い髪は自由の象徴みたいな扱いなのかな。ヒッピー文化とか全然詳しくないせいか、彼らがどういう人生観で動いているのかいまいち読み取れない。とりあえず大きい図体でニヤニヤしながら愚行を繰り返すヒッピー側の主人公キモいなと思った。でもあの末路はあまりにも...。自由に生きているつもりであってもリアリズムの前にはひとたまりもないとかそういう説教じみた教訓を受け取ればいいのかしら。それはそれで面白くないな...。

あと古い映画のせいか有色人種とかゲイとか、いわゆるマイノリティを見る目線が野蛮な感じ。異質な何かという扱いにされていて、同じ社会に暮らす人として扱われてないなって伝わるものがある。Twitterでハリウッドで活躍する日本人の俳優さんが、日本人への偏見を強化するような描写の作品に出てしまったことを後悔しているってツイートを見たことがあって、この黒人の俳優さんもそういう風に思ったりしたのかなと思った。