アナと雪の女王

子供が学校行ってる隙に映画。ほんとは子供と一緒に見に行こうかと思っていたけど、映画館の混雑情報見ると、土日はいつも混んでいるようなので、もう平日休みの間に!と思って。

日本語吹き替え版だけど、一緒に歌おうバージョンということで、歌のところだけは歌詞の字幕付き。でも字幕には容赦なく漢字が並んでいるので、小学校低学年は無理だろうと思った。少なくともうちのは無理かな。

自分が見る分には、ここから歌になるんだな、というのがわかってよかったような、字幕が単純に邪魔なような印象。ただ、耳で聞いただけだと、なんて言ったの?って思うようなところが文章で補完出来たので、わりと良かったかな。

最初にミッキーマウスの短編があった。最新のCG映画の前に古いのを流して、レトロに楽しむのかしらと思ったら、突如3Dになって画面を飛び出してきて、画面のこっち側と向こう側を出たり入ったりでむしろ斬新な。どうやって作るのかな〜と思った。

本編のアナと雪の女王の方は。以前メリダとおそろしの森観たけど。画面の素晴らしさはメリダと同じくらい。お話はメリダよりやや納得感があるけど、まだ物足りないかな...。登場人物にそれらしさが全然無いのが残念な感じ。

それらしさって、例えば15年ぐらい幽閉されて過ごしたらしさとか、岩の人に囲まれて育ったらしさとか、小さい頃から労働していたらしさとか、そういう辺り。見た目はまだそれっぽく作られてるけど、行動様式がみんな普通のアメリカンに見えるので、お話のために出てきた人たちって感じがする。

過去のディズニーアニメの、アラジンや美女と野獣以来の出来みたいに書いてあった記事を読んで、見たくなって見に行ったけど、アラジンは、小さい頃からああやって生きてきていてこうなったという感じで、ヒロインのジャスミンとの育ちの違いがすごくよくわかった気がしたけど。それで、外の自由な世界を見せてくれるアラジンに惹かれるジャスミンというのもすごく納得感があったし。ベルも、ベルの価値観は序盤で示されていて、野獣からのプレゼントはそこを十分理解した上でだったので、この先も幸せになれそうな雰囲気があったと思う。なので、演出なのか話の組み立て方なのか、ともかくその辺は、アラジン、美女と野獣の方がずっと良かった気がした。

アナは、初めて外に出たにしては世慣れすぎていて違和感。

エルサの魔法も、その範囲とか制限とかがあまり明示されていないので、ファンタジーとしては今一つ感があるような。手袋さえしていれば問題ないのなら幽閉しなくていいじゃない、とか、素手でもタイムリミットの範囲内なら問題ないのならどうとでもなるじゃない、とかいろいろ思った。

でも画面や歌の素晴らしさで、そういう辺りの違和感を力技で圧倒する感じ。
エルサの魔法はどのシーンも良かった。想像するよりずっときれいな描写を目で見れるって、すごい時代だな〜って思う。

最後の、無制限の魔法の力を無制限の魔法で解決というのはわりと納得できる。
でもアナは世間知らずの王女様らしく、最初に出会った王子様とそのまま幸せになるほうが良かったな〜と思った。別にその選択肢、消す必要無いじゃないと。そんなとこだけ現実めかさなくてもいいのにと思う...。
というかむしろ、突然の悪人化は、現実的でない気がした...。

姉も恋人も両方でいいじゃない。私はそういう全方向に幸せなのが見たかったな。

クリストフは、エルサに寄せるとか(わりとお似合いになると思う)、アナに向けるんだったら、アナ自身が選びとってほしかった感じ。両方素敵だけど、どっちかしか選べないという方がリアルな気がする。

エンディング最後まで見ていたけど、なんかクリストファーが何かを食べてどうのという注意事項みたいな字幕が出てた気がしたけど、あれ何?英語が読み切れなかった。人参の生食はフィクションですみたいなこと?全然違う?

追記:↓これだった。

13、映画のエンドクレジットに鼻くそについてのことわり書きが出てくる。「映画で”男なんてみんな自分の鼻くそを食べてるぜ”というクリストフの見解が出てきますが、それは彼独自の見解であってウォルト・ディズニー・カンパニーや制作者たちのものではありません。ウォルト・ディズニー・カンパニーも制作者たちもそのような考えを正確なものとは見なしておりません」

アナと雪の女王』にまつわる20のトリビア! アナとエルサの年齢は? トナカイのスヴェンのモデルは? など…
http://youpouch.com/2014/05/01/192419/?utm_medium=partner&utm_source=woman-excite

アメリカって、こういうのもいちいち言わないとならないのね...。

更に最後に少しおまけがついてた。やっぱ最後まで見てるのがいいみたい。