東北

震災以来初めて実家に帰省してみた。GW前に行ってみようと思って。世の中にはボランティアで震災直後から行ってた方々もいるのに実家があるのに寄りつかなくて申し訳ないとは思っていたんだけど。でも現地に行っても別に何もしなかった。地震で机から落ちて以来繋いでいないのでどうなってるかわからないというパソコンの電源入れてみて、ピーピー鳴って起動しないのを確認したぐらい...。
市街地にあった建物はまるまる無くなっていて、仮設店舗で屋台村みたいなのが出来てた。混んでいたので入ってない。

平地はどこまでも何もないので、もと何が在った辺りかもほとんど判別がつかないけど、所々残った鉄筋コンクリート作りの建物の残骸によって、この辺はマイヤのとこか〜とか、警察署の辺りか〜とか、ようやく。そういう残ってる建物も、3階ぐらいまでは窓ガラスが全部割れていてどれも廃墟。ああいうのは内装を直したら復活できるのかしら。

高台移転の構想って震災直後によく聞いたけど、住める高台にはだいたい人が住んでいるし、そういうところは別に流されてもいないから今でも普通に家がたくさんあって、何か建てるとしたら更地になった平地の方が向いていそうに思った。鉄筋コンクリートなら流されないみたいだし、むしろ海沿いには10階建てぐらいのマンションを建てて1〜3階は店舗、4〜8階は居住スペース、9〜10階は図書館とかコミュニティセンターで有事の避難所みたいな構成の方がいいんじゃないかしらと思った。東京近辺にはよくあるけど。
見渡す限りのもと市街地の更地を、統一したデザインの基に新しい建物を構築したら素敵エリアになりそうな、そんなスクラップ&ビルドの魅力を孕んではいたけど、実際今は何もなくなって不便な感じ。これからどうなるのかな〜。

高田も、キャピタルホテルとか海と貝のミュージアムとか道の駅とかは、建物は残っていたけど全て廃墟。サンリアは跡形もなくなってた。

一ノ関から気仙沼までは久しぶりの大船渡線気仙沼から先は復旧未定だって。線路を走るバスにして早く動かしてくれればいいのにね〜、と会った人はみんな言ってた。2-3人だけど。
こういうやつ?デュアルモードビークルていうのね。
http://wired.jp/wv/2008/05/29/%E9%81%93%E8%B7%AF%E3%81%A8%E7%B7%9A%E8%B7%AF%E3%82%92%E8%B5%B0%E3%82%8B%E3%80%8E%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB/

都内の電車だと、一番前の車両の先端は運転席で、前の景色を見るのは運転席の後ろの扉のガラス越しになるけど、大船渡線は運転席は先頭車両の一部に囲いがあるだけで残りの場所は空いているので、車両の先端から外が見れて楽しい
しかも中に何か機械があるのか窓の真下に30cm程の幅の頑丈な台があるので、荷物も置けるし子供もそこに座って見れる
そういえば帰りの電車では向かいの線路をアンパンマンロッコが走ってた。
http://www.jreast.co.jp/ap-train/index.html
きれいな車両だった。四国から来ていたのね。

実家から自宅まで直帰するのが面倒なので帰りは仙台で一泊。一ノ関〜仙台までは高速バスが一番安くて速いプランだったんだけど、大船渡線を降りたら10分後に東北本線が発車の時間だったので電車で仙台に。1時間40分ぐらい。バスだと1時間20分。でも電車の方が好きなのでいいや。仙台は1駅前ぐらいから突然という感じで市街地になる。どこが境目なのかな。