尼僧ヨアンナ

尼僧ヨアンナ (岩波文庫)

尼僧ヨアンナ (岩波文庫)

電気もこれといった娯楽もない時代の西洋の田舎の閉塞感がとても伝わってくる文章。そんな環境で修道院なんかに入っていたら、悪魔にでも取り憑かれた方が面白いと思っちゃうのかもというのもわかる。
子供でも宗教ベースで物事を考えるところで中の人たちがそれぞれどういう風に考えているのかは想像しきれないけど、田舎紳士の刹那的な生き方とか神父様の気の弱さとかはイメージしやすい。
でも最後の取ってつけたような事件は要るのかな〜。
全体にゆったり進行していたのに最後の数ページでばたばたした感が。