夢魔の標的

夢魔の標的 (1977年) (新潮文庫)

夢魔の標的 (1977年) (新潮文庫)

ようやっと読み終わった。9月頃に、ショートショートでも読むかと本棚にあった星新一を引っぱり出したら、なんと長編だった。ページはそんなに多くないし文章も普通に読みやすいんだけど、3ページぐらいの短編を読むつもりで始めたのでなかなか進まなかった。
なんか主人公の腹話術師の思い込みが突飛すぎて、いくら何でもその現象からそんな結論出るかなー、と思ってるうちに終わってしまった。真ん中辺の、いろいろ外に出て検証してる辺りは面白かったけど、後半のお部屋の中でじっとしてるモードになってくると、この思い込みに付いていけなくなった。主人公は30歳とか書いてあるけど、女の人との関わり方がいかにもおじさんめいていて時代を感じる。