ピカレスク

 

舞台装置は新しげだけど、見た目にコンプレックスを持つ女の子がそこにつけこまれて借金背負わされて、偉そうにした男にモノのように扱われるって、筋書きには新しさが無さすぎてどうにも乗れない感じ。「AIに支配された未来」の概念もフワフワすぎてちょっと...。私は、今ある技術が予想外にこんな風に進んで浸透していったら、その世界に住む人たちは今とはまるで違った便利さを享受している的な意外さがあるSFは好むけど、世界の支配者が人工知能だったら?みたいな、そこに辿り着くまでの工程は置いておいてここはそういう世界なんだ、それでいてそこで暮らす人たちが構成しているのは今の私らとほとんど違わない社会なんだっていうのはあまり好きじゃない。

でも絵は上手いし、今とほとんど変わらない社会のバックにある異世界って感じは面白かったけど。次号も読み切り載るみたいだから、次号はどんなのかなって。