メーデー

メーデーって、労働組合に入ったことない自分には縁のないイベントだったのでチェックしたことなかったけど、労働運動は必要なんだという考えになっているのと、twitter始めてからは実際に活動している人たちもたくさん見かけるようになったのとで、メーデーも行ってみようかなと。

今まではデモとか一人で行っていたけど、夫と子も誘ってみんなで行ってみることにした。私は労働運動の必要性を理解して行動し始めたのが40代入ってからとかで、始める前も異世界感が強すぎてすごく敷居が高かったので、子供はもっと早いうちにこういう世界も知っておいてもらいたいなと思って。夫の会社には普通に組合があるみたいだけどメーデーとかには行ったことないから、物は試しで行ってみるという話になったので。

この前「全労連」という団体の人の講演を聞いて、各地の労働組合を束ねていって国単位の組織(「ナショナルセンター」って言うみたい)になったものが「連合」と「全労連」と「全労協」とかいう団体で、連合が最大手で全体の半分以上、全労連全労協は残り数割ぐらいの規模とのことだった。連合のメーデーは4月27日とかに終わっていて、今日私が行ったのは全労連メーデー。代々木公園でやってた。

代々木公園駅で降りてすぐかな?って思ったら、曲がる方向を間違えたのかけっこう遠回りしてしまった。西門というところから入って、イベント広場というところに着くまで、公園に住んでいる風の人たちのテントの横の散歩道を通ってしばらく歩いた。駅の段ボールハウスとか全然見なくなったけど、こういうところに住んでいる人はいるんだ、って思った。

歩道橋を渡ればすぐイベント広場のはずが、歩道橋は何故かフェンス立てて閉じられていて、警察の人がこの橋渡るべからず的にガードしていて不穏な感じだった。行ってはいけないイベント感ある。工事なら警備員さんが立っているんだろうけど警察の人ってところがね。でもその歩道橋の側から歩道に出るとパレード用の車がたくさん止まっていて人もたくさん来ていた。横断歩道でようやく渡れた。

歴史の中では流血沙汰の事件とかもあったみたいだから警察は警戒しているのかなって思った。こういう話とか。

ja.wikipedia.org

会場はあちこちの労働組合の旗がたくさん立っていて、アドバルーンとかも上がっていて賑やかだった。出店で焼き鳥とか買って食べた。混んでいて座る場所があまり無い。こういう場でだけ会う知り合いとかいたら楽しいんだろうなって思った。研連上映会で大学の同級生と会うみたいな感じで楽しめそう。どこにも所属していないと、どこにいればいいのかわからない感じになる。子供は早速もう帰りたいが始まるし。演説はずっと続いているけどあまり聞いてない。とりあえず12:20からデモがあるとのことだったので、そこで一緒に歩ければいいかなと時間待ち。家を出るのが遅くて着いたのが11時過ぎぐらいだったので、わりとすぐ。

デモでは市民が参加するエリアもあるよと聞いてはいたけどどこだかわからなかったので、なんとなく並んでいるうちに紛れ込んだ共産党の旗の近くで歩いた。コールとかはほとんどなくて静かだった。原宿駅辺りで、そろそろもういいかな、って思って離脱。といっても原宿駅前はものすごく混んでいて休める感じしなかったので、しばらく歩道から同じコース歩く感じでついて歩いてみた。コールしている団体もあった。列がすごく長くて、青山コースと代々木コースとに分かれて歩いていたみたいで、今まで参加した(といっても数回)デモの中で一番大規模だった気がする。

集会の参加者は2万8000人だったってニュースとかで見た。これが代々木だけの数字で、日比谷とか各都道府県とかあちこちで集会があってそれなりに集まっていたみたいだし、連合のメーデーで3万7000人の参加って見たし、それだったら日頃の抗議行動とかも、もっと大規模になってもよさそうなものだけどなって思った。

www3.nhk.or.jp

団結・連帯しようって言いながら、大規模に組織動かせる団体同士はバラでメーデーやっていてそれほど連帯しているようにも見えなかったりで、大ボリュームを集めて無視できない勢力になろうという観点での労働運動って、まだ下火のままなのかなって思ったりした。とりあえず自分は出られそうなのに出るだけだけど。子供と夫は当分行きたくなさそう。

職場を組織化してこういうのに参加する、っていうのも、本来はやった方がいいんだろうけど、私は根気が続かないので、やる気出して始めて続けられなくて立ち消えさせてしまうといういつものパターンになるのがこわくて手を出しきれない。

twitterでは書いたけど、うちの職場は、親会社の労働組合はわりと強いところなんだけど、親会社の待遇を切り下げて人を雇うために作られた(と見ている)子会社であるうちの会社には労働組合は無くて、第一期入社である自分が入った頃に、組合作ろうかって話があったんだけど、その頃は労働者の権利とか労働条件の向上を勝ち取るために何をしなくてはならないかとかのイメージを自分が全然持っていなくて、別にいらなくない?みたいな感じであまり話にも参加していなくて結局出来なかったんだよね。そのことについて後進の人たちに大変申し訳なく思っていて、当時いた中でまだ残っているのは自分くらいで、去年は若手の退職ラッシュが起きたこともあって、何とかしないとって思いはずっとあるんだけど。