きまじめ姫と文房具王子

 

きまじめ姫と文房具王子 (2) (ビッグコミックス)

きまじめ姫と文房具王子 (2) (ビッグコミックス)

 

最近の流行り言葉でいう「上級国民」とか、昔の「高等遊民」とか、そういう階層の人たちだなって思った。来月も生活するためにはどのくらい働かなくてはならないかという計算とか、そうして稼いだ分が尽きたら次のアテはあるのかという不安感から解放されていないと、歴史に心を寄せて本物を探索する旅とかには、なかなか出られないよねって。「文化資本」って言葉もtwitterでは定期的に見かけて、あまり好きな概念ではないけど、こういうことだよねって思った。無い環境から始めようとするととても追いつかない。文房具ってチープに楽しめるイメージだったけど、重厚長大系も備えた奥深いものね。

かの子先生とすみれさんの話によって、蜂谷先生とすみれさんの関係が整理されて、違いが折り合わない点と違いによって世界が広がった点が明らかになったのもすごく面白かった。