サントリーサンゴリアスvs東芝ブレイブルーパス

ラグビーを見に行ったよ。サッカーは何度か見に行ったけど、ラグビーは初めて。サッカー観戦により、スポーツ観戦に対するハードルが下がってきてる。

サンゴリアスブレイブルーパスも府中のチームなんだって。企業ラグビーといえば新日鉄釜石しか知らない。けどリーグのリストには載っていなかったから、もう無いのかもしれない。ラグビープロスポーツではないのかしら?

こうして2つもラグビーチームの本拠地を擁しているので、府中はラグビーの町として売り出し始めようとしているとのこと。競馬場とラグビーの町。ビールが似合いそう。サントリー工場があるから丁度いいのか。

ラグビーはサッカーよりマイナーっぽいから空いてるかな、なんて思っていたら、飛田給駅はすごい人出で、こんな混んでるんだ!と思った。でも着いてみると、いつもの東京ヴェルディの試合程度の客入りだった。2階席は使われず、1階席も、半分ぐらいはブロックごと閉鎖しているレベル。4000人ぐらい?
人がまばらになると寂しいし、散らばられると管理も面倒でおそらく会場を借りるお値段も上がるから、こうして区画ごと閉鎖して詰め込むんだろうけど、座席狭いのに詰め込まれるの結構イヤだよね。せめて1階は全部解放してくれて、パーソナルスペース取れる状態で観戦できるといいのに。

モーニング・ツーという月刊誌で、ALL OUT!っていう高校生のラグビー漫画が連載されていて、マッチョな少年たちの青春群像がなかなか楽しいんだけど、何しろラグビーはルールがわからなくて、試合が始まると何が何だかという状態でずっと読んでいたんだけど。

サンゴリアス側のパンフレットにはすごく詳しくルールが説明してあって!サッカーの、ルールぐらい当然知った上で来ているよね?みたいな高飛車さとはえらい違いだわ。嬉しい。試合中にも、反則があるとルールと反則内容を大画面と音声で説明してくれて、状況がわかりやすかった。

物干し竿みたいなゴールと、トライとかいうボールを地面につける行為の関係が全然わかっていなかったんだけど、あのゴールがあるラインから後ろは全部ゴールエリアみたいで、そこにボールを置くと「トライ」という状態で5点も入るんだって。投げ込むのではなくて、手に持った状態で接地させないとならないと。

で、トライを成功させた選手は邪魔なしでゴールにボールを蹴る権利を得て(けっこう遠くの斜め地点から)、物干し竿の上(下でもいいのかな?)を上手く通過すると追加で2点入るって。それALLOUTの最初の方でも言ってたな。その時はトライがわからなかったから、ついていけてなかったけど。

ラグビーは自分より前方にいる選手にボールを投げて渡してはいけないけど、蹴って前に進めるのは良くて、蹴って物干し竿を通しても3点入るとか。でも今回の試合では、このパターンで得点したのは無かった。点数配分からして、トライがいちばん価値が置かれているみたい。実際に試合でもトライが盛り上がる。

ワイヤーで吊ったドローンみたいなカメラがあって、迫力ある試合の画像を撮って中継するのかしら、とか思っていたら、そういう用途でも多分使っているけど、試合中によく反則の有無の判定時間が入って、その時の判断基準として使われているものだった。混戦になると画像をスローモーションで再現されても、反則があったのかなかったのか全然わからなくて、審判って重責なのねって思った。

スクラムに関してはまだよくわからなかった。実際に何度も発生していたんだけど、ボールを取りあうためにスクラムを組むって書いてあるんだけど、ボール持ってる人が横に立っていたりして、何のためにやってるんだろうって。

後で別のパンフ読んだら、スクラムの真ん中にボールを投げ入れて、両チームでスクラム組んだ人の足だけで取り合うものだとかで、観客席からは見えないところで攻防があるみたい。スクラムの横で選手がボール持っていたり、スクラムの後ろで選手がボール拾っていたりするのを見て、ボールが外にあるのに何のために押し合ってるの?とか思ったのは、投げ込むために持っていたり、そうして足技で出てきたのを拾ったものだったりするのね。

試合内容はサンゴリアスの圧勝。トライ後のキックによるゴールを的確にキメて7点ずつ取って、前半35点、後半13点(何回かゴール失敗もあった)で48対0だった。5と7で割り切れないので、3点入るパターンのゴールもあったみたいだけど、どれがそれかは見分けられてない。

肉弾戦って苦手だからキツいかな?なんて思いながら見に行ったけど、かなり距離があるので痛そう感はあまり届かないし、ボールを取り合う動きがたいへんダイナミックで面白かった。横にボールパスしながら俊足の人が独走態勢に入ってトライに持ってくのすごくわかりやすくて盛り上がる!

大きい旗を持った応援団の人達がいたけど、鳴り物は少なかった。サッカーみたいに応援団の音楽がもっと鳴っていたら面白いのに。ああいうのって、選手ごとの曲とか作るのも、有志が主体的に始めるものなの?

ラグビーラグビーで面白かった。機会があったらまた見に行きたい。