おなみせ

思春期の不安定な性衝動がテーマって、これも別の漫画引き合いに出して何だけど「春の熊」でもあったね。どっちも、自分の欲望をすごく加害的で汚くて人を傷つけるもの、と捉えているみたいで、性教育を放棄されて暴力的なポルノばかりで性に触れる日本の少年たちの不遇というのがよく見えてくる感じ。もちろんそういう環境で同世代の女子もたいがい酷い目に遭ってる。この漫画も含めて、世に出る物語ではそこまでは表されなくて、なんか都合よい存在とされているけど。この少年は目の前の一人に向き合う道を自分で見つけたところが良かった。