スパイダーマン

スパイダーマンTwitterのTLでとても評判が良かったので見に行ってきた。

私はちょっと予備知識が無さすぎでついていけなかったかも。文化も違いすぎる。この世界って、アメコミヒーローが民間会社立ち上げていて、世界から隣近所までお助けしているのが普通、という世界なの?アメコミヒーローは誰もがよく知っているもの、というのが、どこまでがアメリカでの常識で、どこからがフィクション内の常識なのかがいまいちよくわからなかった。

キャプテンアメリカが、学校の子供達向けの教材としてDVD出演するのは、この世界だからなのか、日本のアンパンマン的立ち位置で、アメリカでは普通にあるのかみたいな辺り。

主役の子はこのアメコミヒーロー会社のインターンで入って、素質を買われてスパイダーマンをやっているというような感じだった。過去作品のスパイダーマンもまるで見たことがなかったんだけど、昔から、中の人は少年であるという設定なの?もっと、中の人とか出てこない迷いの無いタイプかと思ってた。あともっと仮面ライダーみたいに体と不可分なコスチュームなのかと思っていたら、普通に1枚スーツを被るだけで、自由に脱ぎ着が出来るのね。

スパイダーマン的動きはイメージ通りで、スイスイしていてかっこいい。(語彙)

中の人は15歳少年だから、隣近所のお助けヒーローだけでは物足りない!という気持ちとかあるみたいで、勝手に制限モードを解除してヒーロースーツを強化したりして大きい事件に巻き込まれに行ったりしてた。でもちゃんと学校にも成績優秀で居る良い子。

友達がなんか見目良くない感じで、もっとイケメン出してよって思った。彼と仲良くしていることでヒエラルキー下位が可視化されるというのも、なんかイヤな目線を感じる。女の子たちはみんなクールな感じで、それはそれで良いんだけど、イケてない男の子は主人公の親友になり得ても、イケてない女の子は存在すら語られないって、世界はまだそこなんだ、って思う。

人種もいろいろ出てきていて、最近差別のこととかよく考えているから、これって対等な関係なの?とか、何か意味があってこの人種の人なの?とか気になるんだけど、現に色々な人が存在する、ということをもっとフラットに受け止める必要があるのかも。でも憧れの子の親は意図的ね。

あとアメリカってやっぱお金持ちだわ、と思ったというか、日本って貧乏だわ、と思ったというか。彼我の金のかけ具合が全然違う感じを受けた。高校の校舎一つにしても、コンクリ箱を積み重ねたような日本の学校の校舎と全然違う。あと高校生の卒業パーティが、この前私が会社員30人ほど集めて開いた宴会よりずっと豪華だったし。コンテスト風景も、ロボット甲子園の雰囲気とは全然違うし。何よりスーパーヒーロー会社の設備が、日本のそこらの大企業をはるかに超える感じだし。そこはフィクションにしても、日本が舞台だったらこんな豪華な絵にならないよね...というのが。コストカットばかりしているうちにすっかり小さくなってしまった身辺を改めて発見する感じ。つらい。

とりあえずアメコミ自体読んだこと無かったけど、スーパーヒーローものかっこよくて面白いのかも、と思った。オープニング、エンディングのカットがどれもすごくかっこいいし!ワンダーウーマンも観たい。