天冥の標.1巻(上)

全10巻シリーズと巻末に書いてあるけど、この巻は1巻のうちの上巻という位置付けで、下巻も読んでようやく1/10消化になるのかしら。そんなには付き合いきれないな。
ともかくごく序盤らしいので、資源の乏しい植民地星で、お医者さんとか漁師さんとかいろんな立場の人がそれぞれ行動を起こし始めようとしているところ。まだ具体的に何をするのかはよくわからない。
領主の圧政で貧乏に苦しむ町の描写は、江戸時代辺りの情景が現代風になった感じで、真に迫っているけど重すぎなくて面白かった。
人物の描写は、いい人と悪い人が固定されてしまっていて面白くないように思ったけど、マーブルとかメイスンとかアンドロイドとかの、人間じゃないけどそれなりに話が通じて何かしらの意図をもって行動してるらしい人たちがどう動くのかが予想できなくて、彼らの動向は楽しみ。